Metastasysとは

 高速・高品質そして変化に追従する基幹系システムを開発・運用・保守するシステム

 30年以上のコンピュータソフトウェアの歴史の中で基幹系システムは、大型コンピュータであるメインフレーム上でスクラッチ開発に始まり、オープン系サーバ上でのパッケージ適用へと進化してきた。しかしながら経営者が求める要求は殆どシステムに反映される事なく妥協の上で運用が続けられている。また昨今オープン化(パッケージ利用)からクラウド化(サービス利用)と契約形態は置き換えられてきたが、経営者が求める経営環境の変化に追従する本来のシステムは未だかつて実現できていない。
 Metastasysは、一定条件=設計思想(アーキテクチャ)の中で、ソフトウェアを記述しないシステムを目指す。経営者の原要求は定義した時点でシステムがまだ存在しない中で評価し、妥当性・関連性等が確認されればシステムに直接作用させる知識として捉える。この知識の連鎖を司る抽象アプリケーションフレームとエンジンをMetastasysが提供する事で、変化に追従し成長できるシステムを世界で初めて構築可能となる。

 Metastasys誕生の背景

 私共はMVCモデルを忠実に実現するオブジェクト指向を長年培って、部品化・共通化・SOA化は有るべきレベルまで達し「要求の複雑性」は克服してきた。しかしながら「要求の変化」への追従は開発時・運用時共に顧客も我々も高次元で満足出来るレベルには未だに達していなかった。
従来のMVCモデル
 そんな折りMarchin Fowlerが提唱する抽象化技法の一つとして、物事の事象を捉える際に『知識レベル』と『操作レベル』に分離する技法をとあるプロジェクト内で実装した。このプロジェクトでは『知識レベル』もオブジェクト化したが、知識レベルを分析するとマスタと業務知識及びガード条件に集約される事が明らかになり、知識レベルをプログラムから外出し=DSL(Domain Specific Language)にて記述する事で、極めて変化に追従可能なシステム作りが可能となる事を実感した。Metastasysでは、これまでのMVCモデルを拡張して4階層のKnowlege-MVCモデルを提唱し、『知識レベル』が『操作レベル』操る事(知識エンジンの提供)で、変化する柔らかい知識レベルと、変化しない固い操作レベルを融合させた。
Knowlege-MVCモデル

 Metastasysの基本構造

 Metastasysの基本構造は@知識エンジン部、A知識データ管理部から構成される。@知識エンジン部は推論エンジンを中核として、インタプリタ&JITコンパイラ、施主が自ら行う知識の生成・シュミレーションのサポートUI、知識及びマスタの格納先へアクセスするためのMDM-APIハンドラから成る。A知識データ管理部は業務アプリケーションの抽象アプリケーションフレーム(サービス・ファザード)から呼出しを受け、的確な知識とマスタを指図し、更にオブジェクトを生成を行う。またこの知識データ管理部は知識データのみならず、一般的なMDM(Master Data Management)を包含したシステム全体のマスタを管理するものである。
Metastasys基本構造

 Metastasysの適用分野

 適用分野は基幹系としての金流・商流・製造・物流分野にとどまらず情報系も広くカバーする。以下の絵は代表的な適用ドメイン例を記述しているが、実際のドメイン構成は商物分離に留まらず『分割統治』を原則として、関心対象領域に分割し、各ドメインがその領域内での業務のみに着目したシステムを構築する。また関心対象領域に分割することで、凝集性(ドメイン内の業務機能を目的に集約)と疎結合(ドメイン間の依存性を弱くし独立性を維持)を実現する。 Metastasysの適用分野

 Metastasysがもたらす効果

 Metastasysは、思想としては”経営意志の反映”、”トレーサビリティ”、”納期・コスト・品質”を高次元で調和させるように設計されており、基幹系システムの構築に最も向いている。一般的なスクラッチ開発と比較して、外部からの支援工数が最低1/3、規模によっては1/10以上に削減できることが実証されている。
経営意志の反映 トレーサビリティ 納期・コスト・品質
会社の決定事項が計画され、実行される
必要に応じて計画そのものをベンダに依存する事なく変更可能
IoTの時代に向けて基幹系(SoR)が保有すべき情報を全て提供する 極めて短納期・低コスト・高品質なシステムを提供する

 

SaaSサービス

Metastasysを利用したSaaSサービス展開

Sinfonia SaaS infractructure solution for XXの名称にて順次展開してまいります。
SaaS型倉庫管理サービス:SSisWM
SaaS型タレント管理サービス:SSisTM

 

ソリューション

知識駆動開発の流れ−関心対象毎のコンカレント開発

 Metastasysの開発はこれまで同様施主の要件を固めるところから開始する。その際、設計者(アーキティクト)は施主に寄り添いモデルを固めつつ知識設計を支援する。全てのモデル及び知識が完成した時点で施工者へ発注を行い開発をスタートする(※抽象化された概念モデルの枠を超えない設計変更は施工者の開発中に実施可能)。知識設計はプログラムからの依存性を排除した状態にて行われ、また同時に施主が自らシミュレーションにて要件を確かめる事で、試験工数を劇的に削減する。
関心対象毎に分割された各ドメインは、Terry Winogradが提唱するCustomer-performer modelに基づいて連携処理される。一般的に定義されるようなインタフェース設計を実施する事なく、Cutomer(依頼者)が有する情報を全てPerformer(実行者)へ渡す事で十分な情報となる。それ故に分割された関心対象のドメインは他のドメインに影響を与える事なく、コンカレント(複数同時)に開発する事が可能となる。 Metastasysの適用分野